瓦(桟瓦)の重さは、1枚約3kg弱。決して軽いとは言えません。但し、屋根が重たいから地震で家が全部潰れてしまうというのは違います。それには、様々な条件が重なり合っていると思いますが、適切な基礎、適切な家の構造、適切な施工がされていれば、瓦屋根は決して地震に弱いとは言えません。(※現在は、ガイドライン工法という瓦屋根の施工に関する基準があります。)その証拠に、日本の文化財のような建物で、地震で潰れてしまったような建物は聞いたことがありません。また、屋根には日光・雨・雪・風などから家を守る大切な場所です。そういった観点から、屋根を考えると瓦屋根は最適な屋根材であると思います。※ 弊社のウルトラ3S瓦は、『漏らない、ずらない、動かない』というキーワードで開発した『総合防災瓦』です。総合防災ウルトラ3S瓦スーパー機能紹介ページへ☞
完全に色が何十年経っても変わらないとは言い切れませんが、一般的にセラミック製品は、焼成温度が高いほど品質がアップすると言われます。石州瓦、品質の優位性を支える基本がこの焼成温度にあります。焼き物は、本来、その焼成温度と焼成時間の掛け合わせによって、よく焼けているか否かが決まると言われています。それは当然、瓦も同様。シバオでは、高い焼成温度で、適度に時間を掛けて焼成することにより、経年変化が少なく、色あせず、いつまでも美しい瓦の製造に日々、努めております。石州瓦の特徴ページへ☞よって、釉薬瓦は、定期的に色を塗り替える必要はありません。
瓦の自然災害とは、一般的には『凍害』、『塩害』です。『凍害』とは、冬の寒さによって瓦自体が吸込んだ水が凍結膨張し、瓦表面の一部の剥離を起こす現象です。凍害説明のページへ☞『塩害』とは、海岸線沿いの建物や沖縄などの離島に多いようです。これは風などによって屋根に付着した塩分が、屋根材の生地に侵入し、屋根材をボロボロに破壊する現象です。塩害説明のページへ☞『凍害』『塩害』に強いのは、焼成温度の高い石州瓦の品質における最大の特徴です。石州瓦の特徴ページへ☞
屋根のことはやっぱり屋根屋さん(地域の瓦屋さん)に相談することをお勧めします。雨漏りの原因を見つけるのは簡単でない場合が多くあります。外見上は問題がないように見えても雨漏りしているということはよくあります。専門の知識と経験のある信頼できる地域の瓦屋さんにご相談ください。(※瓦工事業者の全国団体で全日本瓦工事業連盟(全瓦連)という組織がございます。ご確認ください。)
屋根材には多くの種類がありますし、陶器瓦・粘土瓦をとっても種類、産地によって多くの種類が存在します。屋根材の種類のページ☞三大産地の比較のページへ☞家の構造材、屋根の勾配などによって、選べる屋根材も制限される場合がありますので、お近くの瓦屋さんなどに最終的には相談してもらうことが必要だとは思いますが、日本の気候・風土にはやっぱり瓦屋根をお勧めします。屋根材選びのポイントのページへ☞
「結露」は、室内温度と外気温の間に大きな温度差が生じることが原因で起こります。最近は高気密高断熱の家が増えてきましたので、雨漏り対策と同様、大きな問題になっています。昔の木造住宅等では、家自体の風通しが良かった(すきま風等)ことや調湿建材(漆喰)が壁に使われていたこともあり、こうした問題が生じることは殆どなかったのですが、現在の断熱、断湿の建材を多く使うかぎり、解決策はなかなか難しいようです。目立たない部分に、小さい自然排気口を設けたり、夏の冷房や冬の暖房時に意識的に換気扇を回すなどの措置が必要でしょう。雨漏りと間違えてしまうような結露に関しては、屋根裏(天井裏)の換気をしっかり行うことが必要になります。和瓦では、桟山の部分で通気があるため、瓦裏(野地表面)の通気があり屋根板の腐食などの防止の効果があります。葺き替えの際は、ぜひ専門工事業者にご相談ください。結露など湿気の排除がうまくいかないと、建物の寿命にも大きな影響を与えるだけでなく、 最近では見えない所にカビが大量発生して、肺疾患の原因になるなど、住んでいる方の寿命も縮めてしまいますので、要注意です。